私が小さい時も、大雨であわや床上浸水だったことを覚えています。 あれは私が小学4年か5年生だったのではないでしょうか。 田舎の我が家は田んぼに囲まれていたため、 周囲は完全に海になっていました。 この水はウソみたいに引いて、海に流れていくんだなあと 感慨深く眺めていた幼き私 しーらなーいまぁああちを あるいて みぃーたあーいー♪ ・・・文通・・・ そのころ「ペンパル」という、とにかく文通が流行っていた 知らない人と文通したい この水は海まで流れていくんだ。 この水に、文通したい旨書いた手紙を託そう そうすれば遠くに流れ着いて、 もしかしたら本州の人とか四国の人とか もしかしたら海外の人から返事が来るかもしれない 幼き私の夢は広がる 私は紙切れに文通したい旨記入し、ビニール袋に丁寧にくるみ かまぼこ板か何かで作った船に乗せて、水に浮かべた。 遠い異国の地から返事が届くことを夢見て… 次の日、水はすっかり引いて、 家の周りには見慣れた田んぼと畑がひろがっていた。 そして畑のきゅうりのつるに 私が流した手紙付き船が引っかかっていたのである。 ああ、無常。 10メートルくらいしか進んでないでやんの。 人生って、こんなもん。 きゅうりに引っかかった小さな小舟を見ながら 一ノ瀬は初めての諦観を味わったのでした。 思い出すなあ、あの日の悲しさやるせなさ。 雨なんか、嫌い・・・ 早く梅雨明けろ。